作・構成・演出・主演 堂本、ライバル中山の成長ぶりを明かす
堂本光一(KinKi Kids):4月11日に帝国劇場で開幕した「Endless SHOCK」で今年最後の作・構成・演出・主演を務める。(参照: 公演レポート:堂本光一作・構成・演出・主演「ENDLESS SHOCK」)2000年より主演として続投している同作の公演回数は2000を超え、日本の同一演目単独主演舞台記録を保持。「SHOCK」はその高い人気から「日本で一番チケットが取れない舞台」とも言われている。堂本光一はKinKi Kidsとしての音楽活動の傍ら、菊田一夫演劇賞大賞を受賞するなど、ミュージカルや舞台でも目覚ましい成功を収めている。主な代表作は「ミュージカル『チャーリーとチョコレート工場』」、「ナイツ・テイル ー騎士物語—』、「DREAM BOYS」(演出)など。
中山優馬:「Endless SHOCK」大阪公演で堂本のライバル役を務める。「SHOCK」には2018年より今回4度目の出演。中山優馬は俳優業を中心に、舞台やドラマで飛躍している。主な代表作は、舞台「DREAM BOYS」、「PLAYZONE」、ドラマ「ギフテッド Season2」(WOWOW)など。近年はレギュラーで情報番組「ノンストップ!」(フジテレビ系)や「KANSAI COLLECTION」などのファッションイベントにも出演している。
こちらでは大阪のゲネプロ後に行われた囲み取材の様子をお届けする。
いよいよ明日大阪公演の幕が開けますね。大阪での本編、何年ぶりか覚えてらっしゃいますか?
(堂本)梅芸(梅田芸術劇場)でやること自体がコロナ禍以来で、それよりも前になると…4年とか?
5年です。
(堂本)おお、まじか。
その5年前のライバル役、中山さんです。
(堂本)その記憶ないんだよなぁ。
(中山)ないってどういうことですか(笑)。この地で5年前の夏です。
(堂本)それぐらい空いちゃったってことですよね。優馬と帝劇(帝国劇場)でやってたのは覚えてる。
(中山)それは1年前ですね。
大阪の方々がすごく楽しみにしてたと思いますし、関西コンビでっていうのがすごく楽しみだったと思います。
(堂本)私はほとんどエセ関西人ですから(笑)。でも1週間で10回公演やるんですよ。それだけ観たい方がいらっしゃるということなので、ありがたいことだなって。
大阪に来た時の楽しみはありますか?
(堂本)博多でも同じなんですが、食事に行く際に今日はどこ行こうかなとか、それも1つの楽しみとして1日が始まる。
東京の公演だと自分の家にちゃんと帰るじゃないですか。すると完全にリセットされてしまうんですけど、大阪公演とかって、そのリセットされない感じが好きなんです。ずっとこの舞台上のカンパニーの雰囲気でいられるっていうのが、とっても好きです。
疲れが抜けないとかないですか?
(堂本)その感じがいいんですよね。
(中山)僕はリセット出来てます。
(堂本)でも自分の家じゃないじゃん?
(中山)ホテル生活大好きなんです。
(堂本)何が好きなん(笑)?
(中山)ホテル泊まるとワクワクします!世の中の人そうだと思います(笑)。
(堂本)それは分かる。毎回部屋帰るとシーツ、ピシってなってるもんな。
中山さんの成長ぶりはいかがですか?
(堂本)びっくりしましたね。前回はやっていた時は自分と優馬との年齢差があるんで、その辺をどう寄り添っていこうかなって結構考えながらやってたんです。けど今回そういうこと全く考えなくても、本当にライバルとして存在してるし。1つ1つのセリフにもすごく説得力もあって、歌の安定感も本当に素晴らしいです。
俺は「あぁ~しんどいわ~…(笑)」ってずっと言ってるんですけど、優馬はもう「よしっ、行きましょう!」みたいな。頼もしいですよ。
(中山)嬉しいですね。稽古の結構序盤の方で光一くんに「もう年齢差感じないな。」言って頂いて、それがめちゃくちゃ嬉しかったです。舞台上に立つ相手役として認められたのかなって思う瞬間でしたね。
中山さん、前と全然違ってました。
(堂本)違うでしょ?本当にすごく新鮮で。初めてのライバルのやつと一緒にやってる感覚です。
細かいところでオリジナルが出てましたよね。
(堂本)はい。体も大っきくなってるんですよ。
(中山)SHOCK用です。コウイチ倒すために3ヶ月前から体ちょっとずつ作ってきたんで。
(堂本)腕とかすごいですよ。
(中山)光一くんもすごいですけど。明日の初日のジャパネスクで光一くんに勝ったろ思て(笑)。
ジャパネスクの時、本当に殺意のある目をしてましたもんね。
堂本さんはこの間”あれ”になったそうで…
(堂本)そう、”あれ”になったんですよ。コロナ禍の話もしてましたけど、初めてそれになったんですよ。
体調いかがですか?
(堂本)今はもう全然なんとも。全く後遺症みたいなのも感じてないです。アンサンブルにもいたり、みんなで流行りに乗ったって感じです(笑)。
稽古もちょっと中止になって、東京では自分が演者側としては通し稽古は1回も実は出来なかったんです。僕が復帰して、まだ大きく体を動かさない方がいいって時に通し稽古で。なので表から見て、みんなが自分がいるのを想像しながらやってくれてたんです。でも素晴らしい通し稽古でした。だからこれは大丈夫だって自信を持って大阪に乗り込んできました。
大阪に来た時にしたいことはありますか?
(中山)この間、光一くんが遅くまで忙しかったのでたこ焼き買って行ったんです。僕の好きなたこ焼きを光一くんと共有したかったんで、良かったです。
(堂本)部屋に差し入れしてくれたんです。
2人の絆も深まったところはありますか?
(中山)熱々ですよ、あの時のたこ焼きのように。ねぇ(笑)!?
(堂本)本当に。熱くて口に入らない(笑)
稽古しながら、新しいエピソードとか何かありますか?
(堂本)面白かったのが帝劇の時、(ライバル役が)(佐藤)勝利(timelesz)だったんですが、勝利がスケジュール的になかなか稽古に参加出来なかったんです。けど優馬が勝利の代わりをやってくれてて。だから優馬に向かって「ショウリ!」って言ってた。それがもう頭訳分かんなかった。
優馬がいる時は「ユウマ」ってなるんだけど、ユウマがいない時に「あいつがどうのこうの…」って話してる時に、たまに「ショウリ」って出てくるんだよな。
(中山)昨日1回だけ出ましたね。(笑)
(堂本)昨日だからいいんです。(笑)
(中山)そうですね。(笑)
“通”の方に向けて今回の見どころ、頂いてもよろしいでしょうか。
(中山)やっぱり堂本光一の代名詞、フライング。きっと帝劇と全く一緒っていう訳にもいかないでしょうし。
(堂本)そうなんですよ。梅芸の方が帝劇より天井が高いんです。そういった意味では、梅芸の方が旋回とか大きかったりします。
(中山)キャッチングも今までは鉄壁のふぉ~ゆ~の松崎(祐介)がいたり、今回は高田翔が。
(堂本)ここで初めて稽古やった時に、なかなか上手くいかなかった。彼もちょっと顔面蒼白になったり(笑)。だけど最終的には全然自分も心配してないです。今日も安心して着地することが出来ました。そういう配役も変わると、ストーリーの中のバックボーンも感じながら見て頂けると。
堂本さんは座長として何か心がけていらっしゃる振る舞いや、アドバイスはありますか?
(堂本)そんな偉そうに言えることって何もないですよね。自分としてはいつもSHOCKをやるにあたって、SHOCKを理解したスタッフの皆さんと役者の皆さんと一緒にやらせて頂いて、皆さんを信頼して信用して、安心してステージに立つことが出来ているんです。だから“人を信頼すること”だと思います。それが1番自分にエネルギーになる。みんなに感謝して、皆さんを信頼すること。ごめんなさい、答えになってないかも知れないですけど…。信頼するこことが全てかな。
ファンの皆さんへメッセージをお願いいたします。
(堂本)この2024年SHOCKは大阪、梅田芸術劇場でやらせて頂く、最後であります。ライバルは優馬が務めてくれて、先ほど通し稽古をやった時本当に「これは自信を持ってお客様にお見せ出来る状態にあるな」と、いい意味での自信を感じることが出来たので、今は明日の初日がすごく楽しみです。ぜひお客様も楽しんで、目に焼き付けて頂きたいなと思っております。
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Photo Credit :[Ayaka Ozaki]
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