色んな感情全てに”楽しい”が生まれるエンターテイナーになりたいと自覚出来た舞台
小島健:2019年結成、2024年5月15日に「《A》BEGINNING(エー・ビギニング)」でCDデビューするSTARTO ENTERTAINMENT所属Aぇ! groupのリーダー。映画、ドラマ、情報・バラエティ番組、YouTubeなど、多岐に渡り活躍中。主な代表作はドラマ「帰ってきたらいっぱいして。」(2023年)、ドラマ「消しゴムをくれた女子を好きになった。」(2022年)など。また、Aぇ! groupとしては冠番組の「Aぇ!!!!!!ゐこ」(MBSテレビ)、「あさパラS」(読売テレビ)、「ドデスカ!」(名古屋テレビ放送)にもレギュラーで出演中。5月からは全国8都市でデビューツアーも実施される。今回は自身が演出、総勢43名のジュニアが出演し松竹座で開催された喜劇「おいでよ!ミナミ笑店街」(参照:公演レポート:おいでよー)についてインタビューした。
今回の『おいでよー』はご自身がまだジュニアという立場で、ジュニアの皆さんのお気持ちをすごく身近に感じる中でのお仕事だったと思います。その様なお仕事が決まった時、実際幕が開いてみて、心情はいかがでしたか?
(SUPER EIGHT)大倉くんからの「春の松竹座、興味ある?」って言うメールに「もちろん興味あります。」と答え、テンポよく話が進んでいきました。
僕自身、関西ジュニアとしてのステージに最近立ってなくて、AmBitiousは出来てからほぼ一緒にお仕事がなかったし、Boys beも全員がもっと幼い頃に一緒に仕事してたんですけど、どういう風に変わったのか分からんかったんです。それで参考にするために即興劇をやろうってメインの彼ら20人を集めて、「演出をさせて頂くことになりました。」と伝えました。
後から聞いたら、このメンツで舞台でお笑いをしたことがなくて、緊張するって言ってたんです。けど皆んなめっちゃ頑張ってくれて、「これが関西ジュニアの良いところやな。」って気付かされました。そこで見たものを参考に作っていきました。
“ジュニアがジュニアを演出”って聞いたことがなくて、プレッシャーが大きかったですね。台本と演出で『THE BEGINNING~笑劇~』という舞台を2年前にやらせて頂いたんですけど、それは僕が出演もしてたんです。けど、今回は”後ろからの見とくだけの演出家”なので、「何かがあった時に何も出来ない。」っていうプレッシャーもありました。
20人に役を与えるのも正直難しかったです。しかも僕の感性が独特ってよく言って頂けるんで、そんな人が書いて演出するのは難しいな…とか。後輩も連いてきてくれるのかな?って思ってました。
ジュニアの皆さんは将来まだこれから、という方が多いと思います。そんな方々を演出するという意味でもプレッシャーはありましたか?
そうですね。昔なにわ男子とかと舞台やってて。そこでメインの彼らが着替える時間を稼ぐので、一つコーナーを任されてめちゃ笑いを取りに行ったんです。40回公演とかで、毎回「こうしたらもっと笑い取れるんちゃう?」って色々考えて。そうやってたら(SUPER EIGHT)横山くんと大倉くんが見つけて下さったんです。
きっかけがどこにあるか分からんのもこの舞台だと思ってて、そのチャンスは全員に刺さって欲しい。20人の別々の子を、「この子のここが良かったね!」って言える舞台を意識しました。
Aぇ! groupのメンバーの皆さんから、今回の舞台のお仕事に関して何かお言葉とかありましたか?
Aぇ! groupの仕事の時の空き時間でも台本とかやってたんで、「すごいなぁ。」って言われたり。初日に佐野(晶哉)と正門(良規)が見に来てくれて、「めっちゃ良かったわ!面白かったよ!感動もした。」とか。あと各々のアドバイスみたいなも聞きました。
Aぇ! groupのデビューが発表された京セラドームのライブは今回の舞台期間中でしたね。デビューに対して出演されているジュニアの皆さんからもらったお言葉、小島さんからどういったご報告されたのか、教えて頂けますか?
京セラドームのライブに観に来てくれるって知ってたんで、事前に報告はしてないんです。
アンコールでジュニアをステージに呼んだんですけど、皆んなめっちゃ泣いてくれて。自分のこと以上に他人の為にあんなに感動してくれるの、めぇっっちゃ嬉しかったですね。そこで一つ実感も沸いた。
本当に僕自身も成長させて頂いてるし、良いタイミングで皆んなと関われたなぁって思って。演出家の僕としては結構リハから接してるけど、ステージの自分見てもらえたのが嬉しかったですね。
リハーサル中の思い出に残ってるエピソードはありますか?
皆んな喜劇の経験がないし、最初は僕はもちろん、大倉くんも来て下さってて皆んなガチガチでした。次やる時もどう動いて良いか分からん、ただ本読んでるみたいな。それをどうやって変えていくかって。
僕も松竹座に12年立たせて頂いてて、今までの松竹座にはない新しい風も入れたくて。あと、この事務所やから出来るエンターテイメントがすごい好きで。お芝居も、ライブも、歌も、ミュージカルも、お笑いもやる全部出来る事務所なんですよ。だからその色々出来る事務所のエンターテイメントを、「俺やったらこういう風に見せる。」って言うのを考えました。だから本編中に先輩の楽曲とかアクロバット入れたり。
この事務所を応援してくださるファンの人が喜んでくれるのはもちろん良いし、海外の人も笑って頂けるのは、見た目とかもそうやし。”真面目に不真面目をする”っていうのが小島の今回の演出も結構大きなテーマとしてあります。
「ビビりで良いから。」って皆んなに言ってて。ビビりなほどステージでは強いと思うんです。ビビビりであればあるほど裏でいっぱい備えるんですよ。「こういう時にこういうボケをしよう。」って練習でいっぱい考えるからこそ、本番でそれが出るんです。
「変化を恐れるな。」っていうのも言ってました。「雰囲気が違うかったからいつも通りに戻しました。」って言われたら、「勿体無い!違うことやってみたら良いじゃないか!演出・作は小島健なんだから。皆んなは舞台上を生きてくれ。」って後押しは常に言ってます。
頼もしい先輩だなという印象を受けました。
いいえ、いいえ。それぐらいしか出来ないんです。
しりとりでギャグをしたり、その場で考えるアドリブが多い印象でした。漫才のネタやそのあたりは出演者にお任せだったのでしょうか?
漫才のシーンも特にそうですけど、最初にある程度のフレームは作って、「アドリブも多いからー」ってリハから言ってました。途中で変えてっていいと思って、行ける日に顔出させてもらってたんです。
でも今回僕がステージに立ってないので、ステージに立ってる人と立ってへん人の違いがあるんですよ。アドバイス頂いても、「いや、今日の空気はそれと違うと思ってん。」っていうのを俺も身をもって経験してて分かるんで、出来るだけ皆んなに寄り添うって考えました。
客弄りのコーナーも作ってたんですけど、やったことないから難しくて。特に漫才とその二つが不安で、どっちもセット転換があるから入れてたけど、途中から無くしてもでもいけるようになったんです。
その客弄りしてた角紳太郎(Boys be)と真弓孟之(AmBitious)に、1公演目後にどうやったか聞いたんですよ。角が思ってたようなパフォーマンスが出来なくて、僕と孟之の前で悔し涙流したんです。
それで、なくしてもいけるから「客いじりなくそうか。」って言ったんです。でもすぐに角も孟之も「やらせて下さい!」って。熱くてかっこよかったんですよね。「お前らがやりたいならやろう。ただ作戦を変えよう。」って色々話して。
その後、漫才もちょっと不発の日が続いたりして、「漫才なくして作戦を変えようか。3日後までに皆んなで考えて代表者の孟之、俺に送ってきて。」って言って。そしたら1時間後に孟之から「漫才最後までやらせて欲しいです!」ってきて、「すげーなこいつら…」と思って。
別に逃げでもないし違う戦い方をすれば良いと思ってるんですけど、アグレッシブに戦いに行く姿勢はめちゃ勉強になって。だから日に日に成長してて頼もしいです。
泣かれるって事はそれだけ一生懸命な証拠ですもんね。
ほんまに。それでも考えて皆んなで協力してやってて、素晴らしい子達だと思います。
小学生の方や比較的若い演者が多い舞台だったと思います。そういった面でも皆んなをまとめるっていうのが難しいこともあったとと思いますが、いかがでしたか?
皆んな偉くてすごいです。僕たちがちっちゃい頃は出来てなかったことをやってくれてて。小学2年生の子(元重瑛翔)も宇宙人の弟役として、何か伝えたら次のリハではめっちゃ変えてきて。
ちっちゃい子に関してはベースだけ作って、Boys be・AmBitiousに任せて。僕らもそうしてきたし、それで周りのことも見れる余裕を作れるんで。それでもBoys be・AmBitiousが悩んでるなら小島に投げかけてくれって言って。彼らの為にも、そういうこともしていかないといけなかったですし。
小嶋さんの中で一番のお気に入りのポイント、実は大変だったことを教えて頂けますか?
実はちっちゃいボケがおすすめで、アドリブのシーンは見どころですね。俺も20回ぐらい見てるんですけど、毎回笑ってます。皆んながエンターテイメントをしてるのがすごい楽しいです。
クライマックスのシーンとか、「小ボケなくした方が見やすい。」っていっぱい言われたんです。けど見やすさだけに囚われくない。”小島健がやらせて頂く意味”と思った時に、しっかり軸があるけどうろついていたい。色んな感情にさせたい。
最後の、宇宙人の吉川太郎(AmBitious)と少年の永岡蓮王(AmBitious)が別れてしまうシーンは結構練習しました。脱線してお笑いいっぱいやってきてるのに、急に本編に戻るから不安もあったんです。でも二人の演技でパッと笑いが切れて、初日でそれが解消されたんです。「こいつらすごいな。」って嬉しかったです。
今回このような大役を担われて、今後のご自身のご活動とグループのご活動において、この経験をどう活かされたいですか?
ただ楽しいだけじゃなくて、”面白いから楽しい”、”かっこいいから楽しい”とか、色んな感情全てに”楽しい”が生まれる。そんなエンターテイナーになりたいって自覚出来たんは、今回の舞台やったかもしれないですね。
皆んながそのきっかけをくれた。最初はガチガチで、「台本通りじゃないことをしろ。」って言っても、結局台本通りに戻っちゃう。難しいのは痛いほど分かる。
どうにか自分を出そうとして、成長していってる皆んなを見ることによって「俺もどうやったら良いかなぁ。」って考えてて。こういうことを応援したい、自分やったらステージ上でどう出すかって考えるきっかけになったし、グループに持ち帰れる経験になりました。
最後に、デビューを待ち望まれてた小島さん、Aぇ! groupのファンの皆さん、特に海外の方に向けてメッセージを頂けますか?
ファンの皆さんがあっての僕たちなんで。皆さんがいなければ何も出来ない。でも皆んながおるからステージ上では無敵になれる。皆んながおるっていうだけで、皆んながおるということが、俺たちをアイドルにさせてくれてるんです。
皆んな自慢のファンです。ずっと一緒に色んな景色見に行って、色んなことして一緒に楽しくいたいですね。海外の方もこういう風に見て下さるのが本当に嬉しいです。
いずれは国民的、世界的アーティスト目指していきたい。バンドもやるので海外のフェスも出たい。活動幅は制限はせず無限に考えてるんで。
僕たち今は全国ツアーがあるんで、そういうところからコツコツと活躍していきますので、海外でもお待ちして下さい。日本でも是非お待ちしております。
Boys be・AmBitious・関西ジュニア、皆んなすごいです。今回の舞台の最初と最後で、皆んなめっちゃ変わりました。荒削りみたいなとこもありますけど、そこも含めて関西ジュニアとして良いです。
めちゃめちゃ皆んな頑張ってるんで、もしAぇ! groupを応援して下さってる方も、この記事を見て気になったりするのならば、関西ジュニアを是非チェックして頂きたいです。僕たちAぇ! groupも関西ジュニアに負けないです。先輩ですけども勝ちに行きますので。
ミナミ笑店街、すごい舞台でした。最高のエンターテイメント見させてもらいました。また海外公演出来るように頑張ります。
まずはデビュー決定おめでとうございます。
ありがとうございます。
今回の『おいでよー』はご自身がまだジュニアという立場で、ジュニアの皆さんのお気持ちをすごく身近に感じる中でのお仕事だったと思います。その様なお仕事が決まった時、実際幕が開いてみて、心情はいかがでしたか?
(SUPER EIGHT)大倉くんからの「春の松竹座、興味ある?」って言うメールに「もちろん興味あります。」と答え、僕がやらせて頂く話になって、テンポよく話が進んでいきました。
僕自身、関西ジュニアとしてのステージに最近立ってなくて、AmBitiousは出来てからほぼ一緒にお仕事がなかったし、Boys beも全員がもっと幼い頃に一緒に仕事してたんですけど、どういう風に変わったのか分からんかったんです。
それで参考にするために即興劇をやろうってメインの彼ら20人を集めて、皆んなに「春の松竹座の演出をさせて頂くことになりました。」と伝えました。そこで僕が、「お前はじゃあ宇宙人役。」って適当に役を言うんです。
後から聞いたら、このメンツで舞台でお笑いをしたことがなくて、緊張するって言ってたんです。けど皆んなめっちゃ頑張ってくれてガッツが見れて、「これが関西ジュニアの良いところやな。」って気付かされました。そこで見たものを参考に、「ここから台本にして演出するのは俺の仕事や!」って作っていきました。
“ジュニアがジュニアを演出”って聞いたことがなくて、最初はプレッシャーが大きかったですね。台本と演出で『THE BEGINNING~笑劇~』という舞台を2年前にやらせて頂いたんですけど、それは僕が出演もしてたんです。だから「何かあった時に自分が表に出て対処出来る。」っていうのがあったんですけど、今回は”後ろからの見とくだけの演出家”なので、「何かがあった時に何も出来ない。」っていうプレッシャーもありました。
20人に役を与えるのも正直難しかったです。しかも嬉しかったんですけど僕の感性が独特ってよく言って頂けるんで、そんな人が書いて演出するのは難しいな…とか。同じジュニア同士やし、後輩も連いてきてくれるのかな?って思ってました。
ジュニアの皆さんは将来まだこれから、という方が多いと思います。そんな方々を演出するという意味でもプレッシャーはありましたか?
そうですね。僕も昔なにわ男子とかが前にいる中で、松竹座で舞台やってて。基本彼らがメインでやってるから、もちろん彼らが印象的になるんです。
そこでメインが着替える時間を稼ぐので一つコーナーを任されて。それでめちゃ笑いを取りに行ったんです。30~40とかの結構多い公演で、毎回「次こうしたらもっと笑い取れるんちゃうかな?」って色々考えて変えて。そうやってたら(SUPER EIGHT)横山くんと大倉くんが見つけて下さったんです。
きっかけがどこにあるか分からんのもこのジュニアの舞台だと思ってて、そのチャンスは全員に何かしら刺さって欲しい。20人のお客さんが来たら20人とも別々の子を、「この子のここが良かったね!」って言える舞台を意識しました。
Aぇ! groupのメンバーの皆さんから、今回の舞台のお仕事に関して
何かお言葉とかありましたか?
Aぇ! groupの仕事の時の空き時間でも台本とかやってたんで、「すごいなぁ。」って言われたり。初日に佐野(晶哉)と正門(良規)が見に来てくれて、「めっちゃ良かったわ!面白かったよ!感動もした。」とか。あと各々のアドバイスみたいなも聞きました。
Aぇ! groupのデビューが発表された京セラドームのライブは今回の舞台期間中でしたね。デビューに対して出演されているジュニアの皆さんからもらったお言葉、小島さんからどういったご報告されたのか、教えて頂けますか?
京セラドームのライブに観に来てくれるって知ってたんで、事前に報告みたいなのはしてないんです。
京セラのアンコールでジュニア皆んなステージに呼んだんですけど、皆んなめっちゃ泣いてくれて。自分のこと以上に他人の為にあんなに感動してくれるの、めぇっっちゃ嬉しかったですね。そこで一つ実感も沸いた。
本当に僕自身も成長させて頂いてるし、良いタイミングで皆んなと関われたなぁって思って。演出家の僕としては結構リハから接してるけど、ステージの自分見てもらえたのが嬉しかったですね。
リハーサル中の思い出に残ってるエピソードはありますか?
皆んなお笑い経験がないし、最初は本読みから僕はもちろん、大倉くんも来て下さってて、結構皆んなガチガチでした。次やる時もガッチガチで動き方もどう動いて良いか分からん、とりあえずただ本読んでるみたいな。それをどうやって変えていくかって。
僕も松竹座に12年立たせて頂いてて、逆に今までの松竹座にはない新しい風も入れたくて。あと、この事務所やから出来るエンターテイメントがすごい好きで。お芝居も、ライブも、歌も、ミュージカルも、お笑いもやる全部出来る事務所なんですよ。だからその色々出来る事務所のエンターテイメントを、「俺やったらこういう風に見せる。」って言うのを考えました。だからミュージカルじゃないですけど、本編中に事務所の先輩の楽曲とかアクロバット入れたり。
この事務所を応援してくださるファンの人が喜んでくれるのはもちろん良いし、海外の人も笑って頂けるのは、見た目とかもそうやし。バカなことを全力で、”真面目に不真面目をする”っていうのが小島の今回の演出も結構大きなテーマとしてあります。
「ビビりで良いから。」って皆んなに言ってて。ビビりなほどステージでは強い。ステージでもそれを出さへんのが強いと思うんです。ビビりやから、ビビりであればあるほど裏でいっぱい備えるんですよ。「こういう時にこういうボケ・ツッコミをしよう。どうやって脱線してお笑いしたところから本編に戻すのか。」練習でいっぱい考えるからこそ、本番でそれが出るんです。
「練習から常に意識して変化を恐れるな。」っていうのは言ってました。「雰囲気が違うかったから、いつも通りに戻しました。」って言われたら、「勿体無い!違うことやってみたら良いじゃないか!演出・作は小島健なんだから。毎回変わって良いから皆んなは舞台上を生きてくれ。」って後押しは常に言ってます。
頼もしい先輩だなという印象を受けました。
いいえ、いいえ。それぐらいしか出来ないんです。
しりとりでギャグをしたり、その場で考えるアドリブが多い印象でした。漫才のネタやそのあたりは出演者にお任せだったのでしょうか?
漫才のシーンとかも特にそうですけど、最初にある程度のフレームは作って、「アドリブも多いからー」ってリハから言ってました。途中で全然変えてっていいと思って、行ける日にちょこちょこ顔出させてもらってたんです。
でも今回僕がステージに立ってないので、ステージに立ってる人と立ってへん人の違いがあるんですよ。「こういう風にしたらいいんじゃない?」ってアドバイス頂いても、「いや、ステージではそれが出来ひんねん…今日の空気はそれと違うと思ってん。」っていうのを俺も身をもって経験してて痛いほど気持ち分かるんで、出来るだけ皆んなに寄り添うって考えました。
客弄りのコーナーも作ってたんですけど、やったことないから難しくて。特に漫才とその二つが不安で、どっちもセット転換があるから入れてたけど、途中から無くしてもでもいけるようになったんです。
その客弄りしてた角紳太郎(Boys be)と真弓孟之(AmBitious)に、1公演目終わった後にどうやったか聞いたんですよ。もう(公演が)終わってるから言うんですけど、角が全体的に思ってたようなパフォーマンスが出来なくて、皆んなの前では流さないようにしてたけど僕と孟之の前で悔し涙流したんです。
そんなんもあったし、なくしてもいけるから「客いじりなくそうか。」って言ったんです。でもすぐに角も孟之も「いや、やらせて下さい!」って。熱くてかっこよかったんですよね。「お前らがやりたいならやろう。ただ作戦を変えよう。」って色々話して。
その後、漫才もちょっと不発の日が続いたりして、「漫才なくして作戦を変えようか。すぐには難しいから3日後までに皆んなでどうするか考えて代表者の孟之、俺に送ってきて。」って言って。そしたらその1時間後ぐらいに孟之から「漫才最後までやらせて欲しいです!」ってきて、「すげーなこいつら…」と思って。
逃げてもいいし、別に逃げでもないし違う戦い方をすれば良いと思ってるんですけど、アグレッシブに戦いに行く姿勢はめちゃめちゃ勉強になって。だから一度もなくさんとやってて、日に日に成長してて頼もしいです。
感動しますね…。
めっちゃ感動しますね。
泣かれるって事はそれだけ一生懸命な証拠ですもんね。
ほんまに。それでも考えて皆んなで協力してやってて、素晴らしい子達だと思います。
小学生の方や比較的若い演者が多い舞台だったと思います。そういった面でも皆んなをまとめるっていうのが難しいこともあったとと思いますが、いかがでしたか?
皆んな偉くてすごいです。僕たちがちっちゃい頃は出来てなかったことをやってくれてて。小学2年生の子(元重瑛翔)も宇宙人の弟役として、何か伝えたら次のリハではめっちゃ変えてきて。
ちっちゃい子に関してはあんま言わんようにベースだけ作って、日変わりの部分は、Boys be・AmBitiousに任せようと思って。僕らもそうしてきたし、それで周りのことも見れる余裕を作れるんで。それでもBoys be・AmBitiousが悩んでるなら小島に投げかけてくれって言って。彼らの為にも、そういうこともしていかないといけなかったシーズンですし。
小嶋さんの中で一番のお気に入りのポイント、実は大変だったことを教えて頂けますか?
本編が進んでいく中、随所に挟まれる小ボケ。実はちっちゃいボケがおすすめで、アドリブのシーンは見どころですね。俺も稽古から含めて20回ぐらい見てるんですけど、毎回笑ってますからね。同じとこでも笑ってるし、皆んながエンターテイメントをしてるのがすごい楽しいです。
クライマックスのシーンとか、「小ボケなくした方が見やすい。」ってスタッフさんとかにもいっぱい言われたんです。けど見やすさだけに囚われくない。”小島健がやらせて頂く意味”と思った時に”真面目に不真面目”じゃないけど、しっかり軸が1本あるけど、その軸に対してうろついていたい。色んな感情にさせたい。
最後の、仲良くなった宇宙人の吉川太郎(AmBitious)と少年の永岡蓮王(AmBitious)が別れてしまうシーンは結構練習しましたね。脱線してお笑いいっぱいやってきてるのに、急に本編に戻るからちょっと不安な部分もあったんです。でも、2人が2人の世界に入ったから笑いがパってなくなって。初日でそれが解消されたんです。
俺は演出側として正直それは、出来るか不安やったんですよ。「ちょっと笑い残るけど、フェードアウトしていったらいいかな。」と思ってたのに、あの二人の演技でパッと切れたんですよ。「こいつらすごいな。」って嬉しかったです。
今回このような大役を担われて、今後のご自身のご活動とグループのご活動において、この経験をどう活かされたいですか?
エンターテイメントがすごい好き。ただ楽しいだけじゃなくて、”面白いから楽しい”、”かっこいいから楽しい”とか、色んな感情全てに”楽しい”が生まれる。そんなエンターテイナーになりたいって自覚出来たんは、今回の舞台やったかもしれないですね。
皆んながそのきっかけをくれた。皆んなが稽古場で最初はガチガチで、台本通りのことやってて「台本通りじゃないことをしろ。」って言っても、結局台本通りに戻っちゃう。年齢もあるし恥ずかしい気持ちもあるし、難しいのは痛いほど分かる。
客観的に見て意見出してアウトプットしてたんですけど、そんなな中どうにか自分を出そうとして、成長していってる皆んなを見ることによって「俺もどうやったら良いかなぁ。」って考えるインプットになってて。
こういうことを応援したいなとか、自分やったらステージ上でどう出すかって考えるきっかけになったし、グループに持ち帰れる経験になりましたね、ミナミ笑店街は。
最後に、デビューを待ち望まれてた小島さん、Aぇ! groupのファンの皆さん、特に海外の方に向けてメッセージを頂けますか?
ファンの皆さんがあっての僕たちなんで。本当に僕たちは皆さんがいなければ何も出来ない無力なんです。でも皆んながおるから俺らはステージ上では無敵になれる。皆んながおるって言うだけで、皆んながおるということが、俺たちをアイドルにさせてくれてるんです。
皆んな自慢のファンです。ずっと一緒に色んな景色見に行って、色んなことして一緒に楽しくいたいですね。
ちょっと前までこういう海外のインタビューって考えられなかったんで、海外の方もこういう風に見て下さるのが本当に嬉しいです。
うなぎでナショナルジオグラフィックに載ると思ってなかったですし。きっかけなんかどこに落ちてるか分からんから、いずれは国民的、そして世界的アーティスト目指していきたい。バンドもやるので海外のフェスも出たいです。"活動幅はここだけ"みたいな制限はせず無限に考えてるんで。
僕たち今は日本で全国ツアーがあるんで、そういうところからコツコツと活躍していきますので、海外でもお待ちして下さい。日本でも是非お待ちしております。
最後に伝えておきたいことがあればお願いします。
Boys be・AmBitious・関西ジュニア、皆んなすごいです。今回の舞台の最初と最後で、皆んなめっちゃ変わりました。この子達がステージを作っていってて、荒削りみたいなとこもありますけど、そこも含めて関西ジュニアとして良いです。
めちゃめちゃ皆んな頑張ってるんで、もしAぇ! groupを応援したい・応援して下さってる方も、気分が乗ったりするのなら、この記事を見てちょっと気になったりするのならば、関西ジュニアを是非チェックして頂きたいです。僕たちAぇ! groupも関西ジュニアに負けないです。先輩ですけども勝ちに行きますので。
ミナミ笑店街、すごい舞台でした。最高のエンターテイメント見させてもらいました。また海外公演出来るように頑張ります。
Photo Credit :[© STARTO ENTERTAINMENT. Used with permission./© SHOCHIKU Co.,Ltd. All Rights Reserved]
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