おいでよ!ミナミ笑店街:5月15日にCDデビューするAぇ! groupの小島健(参照:独占インタビュー: Aぇ! group 小島健、喜劇「おいでよ!ミナミ笑店街」を作・演出)を作・演出に迎え、関西ジュニアの持ち味である「笑い」をメインにした喜劇。AmBitiousやBoys beら関西ジュニアのメンバーが、“ミナミ商店街”を舞台に繰り広げる珍道中が始まる。2月27日から3月31日まで大阪松竹座にて上演中。
平和な日々が流れているミナミ商店街。100年に一度の流星群が見られる日に大勢の人々が集まっていると、突然UFOが落下。中から現れた宇宙人を、商店街の人々は守ることを決意する。しかし、悪の組織が宇宙人を捕まえようと画策。宇宙人、商店街の人々の運命は…!?
舞台は総勢43人の関西ジュニアによる歌とダンスで、元気いっぱいに幕が開けた。真弓孟之演じる警察官の元に、角紳太郎演じる老人の”新人”警官が現れるところから物語は始まる。商店街の店員たち、バラを持つイケメンな男の子・池川侑希弥なども続々と登場。早くも一発芸や、個性豊かなキャラクターたちが観客を笑いの渦に巻き込む。嵜本孝太郎は”イケメンに惚れている女の子”を演じ、美男子なルックスとは裏腹にしっかりと”気持ち悪さ”で笑いをとり、それぞれ役作りに徹底している。
特にUFOから現れた宇宙人・吉川太郎の滑稽さ、その弟役の元重瑛翔(8才)の可愛さは堪らなく、観客から笑みが溢れていた。そこに宇宙人を狙う悪の組織を率いる岡佑吏が登場。岡が吉本新喜劇のネタ「ドリルすな!」を披露すると、あまりの再現率の高さに会場は大爆笑。
関西ジュニアのメンバーがそれぞれの特技を披露するコーナーでは、岡野すこやかが流暢な英語と”CUPS”で会場を沸かせた。河下楽と岡は、全力の漫才で関西出身の底力を見せつける。続く『おもしろギャグしりとり対決』では、それぞれが瞬時にギャグを考え、笑いを勝ち取る臨機応変さが素晴らしい。
後半には関西ジュニアの伝統的な楽曲『BIG GAME』を吉川のラップを交え、ステージを埋め尽くすジュニアがクールに決める。また、河下の美しい歌い出しから始まる、彼らの先輩SUPER EIGHTの『大阪ロマネスク』は会場をしっとりとさせた。ラストにはしっかりとオチもあり、オールスターでの歌と踊りのパフォーマンスが会場を笑いと感動で包んだ。
本編後はショータイムとし、浦陸斗が考案した先輩の楽曲を含むセットリストで劇場はコンサート会場と化した。ステージいっぱいに並んだ20名のラインダンスは圧巻。客席にも降り立ち、隅から隅までまで観客を煽る。一人一人に丁寧に目を合わせ、ファンサービスも怠らない。歌とダンスのパフォーマンス力は言うまでもなく、彼らの本業を思い知らされる。
最後に、AmBitiousとBoys beを代表し真弓と伊藤篤志が本公演への想いを語った。真弓は「コントは未経験で沢山アドバイスをもらった。松竹座にいる千人全員を笑かしたい。」と、明日からの意気込みを。イケメンの彼女役で女装に挑んだ伊藤は「正直、無茶苦茶難しかった。悩んだけど仕草など自己流で頑張った。」と心情を明かした。
一人一人の役がしっかりしていてストーリーも明白。それぞれ、台詞がないシーンでも立ち振る舞い・仕草から役が滲み出ている。歌にダンスはもちろん、笑いスキルの高さが目立ち、関西ジュニアならではのエンターテイメントが楽しめた。小学生含む未成年も多い今回の舞台。演出家・小島健は見事に43人のジュニアをまとめ、彼らの将来を光らせていた。
また、小島の所属するAぇ! groupはデビュー前にも関わらず、3月16日と17日に初の京セラドーム大阪での単独ライブを開催。『Aッ倒的ファン大感謝祭in京セラドーム~みんなホンマにありがとう~』と題された本ライブ16日の模様は、関西ジュニアの才能を見る更なる機会として、世界にもライブ配信された。今回の『おいでよ!ミナミ笑店街』に続き、彼らの眩い未来は益々広がっている。
Photo Credit :[© SHOCHIKU Co.,Ltd. All Rights Reserved/ © STARTO ENTERTAINMENT. Used with permission.]
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