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独占インタビュー: ジェシー(SixTONES) 、ビートルジュース再演への願い

「まだ観られてない人、観たい人の為にビートルジュース出来たらいいな」

By: Oct. 13, 2023
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ジェシー:今回主演を務めたミュージカル「ビートルジュース」(参照 公演レポート: ビートルジュース)は、ティム・バートン監督の映画作品を原作としたミュージカル作品。 2019年にブロードウェイ2021年に韓国2022年からは北米ツアー、そして2023年夏に日本で上演された。ジェシー氏は2020年にデビューしたSixTONESのメンバーで、音楽活動をはじめ、バラエティ番組、YouTube、ドラマや映画など、その活動は多岐にわたる。主な代表作は映画「SING /シング:ネクストステージ」(2022年)(声の出演)、「劇場版TOKYO MER~走る緊急救命室~」(2023年)、ドラマ「最初はパー」(2022年)など。また、毎週火曜NHK Eテレ「バリューの真実」、毎週金曜TBS系「オオカミ少年」、毎週土曜「SixTONESのオールナイトニッポンサタデースペシャル」にSixTONESのメンバーと共に出演中。

ティム・バートンの映画が原作、ブロードウェイでもミュージカル化された。そういう作品に出演されることが決まった時の心情、リハーサルで大変だったこと、また実際やってみてどう感じられましたか?

もちろんティム・バートンを知ってて作品もいくつか見させてもらって、ビートルジュースを日本で俺がメインでやるっていう時に感じたことは、「でかい仕事来たな」って。でも聞いた時は確か本番始まる1年半とか2年ぐらい前だったのかな、結構前で。でも初めてのミュージカルなので、どういう準備をしたら良いのかとかも分からず。だからといって向こうのバージョンをそのままやるのも違うしね。本番始まるまでの間に違う仕事もあるんで、まぁ一回ちょっと置いときましょうみたいな、自分でね。そこで結構音楽を聴いて、ブロードウェイ・バージョンの。「うわ、むずくね!?」みたいな(笑)日本語バージョンがきてもひたすらずっと聴いて、マネージャーの車も、寝る時も、シャワー浴びる時も、ロケで海外行く時もあったんで飛行機の中でもずぅっと聴いてて、寝落ちして起きて、「あ、そうだ俺これ聞いてたんだ」みたいな。本当ずっと。もうそのぐらい難しくて、「これ出来んのかな…」みたいな。

セリフはセリフで、また細かいことをしながらやんないといけないのかな、とか思いながら。常に不安で怖いなって。すごく「誰も見に来ないで!」っていう気持ちでした。実際台本きて読んで、台本のセリフよりも、とりあえず音楽が不安でしたね。福田監督とも話して、「向こうだと声がガラガラで『あ゙ぁ゛ー』みたいな喋り方ですですけど、それどうしましょう?」「いやもう気にしないでいいよ」みたいな。もうラフ過ぎて、福田さん。それに助けられた部分もあって。福田さんも良い意味で適当と言うか、「大丈夫!大丈夫!」みたいな感じなんで。でもそういう人で良かったなって、今思えば改めて。

歌稽古から入ったんですけど、やっぱり僕が初めてっていうのもあるし、指導して下さる先生とかも多分期待してなかったんでしょうね。僕がずっと覚えてたから、それで行ったら「これも出来るんだ!」みたいな。自分でも、もう期待せず仕事頑張るっていう精神・マインドなんで。そこで歌稽古入って、「あ、いけるね!歌稽古、次なくてもいけるんじゃない?」みたいな感じになり、僕が多分ずっと聴いてたから良かったのかなって。

やっぱり不安だし大きいお仕事だし、誰もが知っているティム・バートンの作品っていうのもあって。歌稽古して、稽古場で芝居も付けるようになって、福田さんが本当に全然指示を言わなくて。「とりあえずやって!」みたいな。で、「とりあえずやってって言われてもなぁ…」って。外部の作品に出させてもらったんですけど、自由に動くことがあまりにも得意じゃなくて。指導された方が俺は良かったなって思ったんです、そのストーレートプレイでやらせてもらった時に。今回もそういう指示があるのかなと思ったら無くて。

福田さんの場合は何回も通すらしくて、何回も通して。僕はそん時はまだあんまり声を、本番みたいに変えてなかったんですよ。普通の自分の声でやってて。恥ずかしがり屋でもあるので、そういうキャストの皆さん、スタッフさんが見てる中芝居するの「恥ずっ。気まずっ。」みたいな気持ちでやって。まだお客さん入った時の方が僕はアドレナリンが出て。

何回もやれば飽きてくるじゃないですか、何でも。そこでやっぱりこの作品の良いところは遊べる所があって、自分で結構遊んだんですよ、稽古期間中に。そしたら福田監督が「それいいね。それもやろう!」みたいな。結構リハ場でやったことを本番に持っていって、本番でももっとアドリブ増やして、それが心地良くなって。皆んなも笑ってくれるし。本番になって僕もリハーサルの時に出してた声とか、歌い方もそうですけどちょっとずつ変えて。それも福田さんとか、僕を最初から見てくれたスタッフさんとか、共演者の皆さんは多分びっくりされたと思うんですけど。声を芝居の時は、ブロードウェイバージョンの方でやってみようとは思っていたので。チャレンジですよね、50何公演、稽古期間入れたら60公演ぐらい。

そこで他の人が出来るような作品だったら、別に俺じゃなくていいとも思われるじゃないですか。台本を読んだ時に「志村けんで」「ビートたけしで」ってモノマネがもう入ってたんですよね。そういうので俺らしい作品にもなるんだなって。ブロードウェイでは志村けんさんやってないだろうし。超えつつも、歌う時は「あぁ~♪」って歌うけど、喋る時は「あ゙ぁ゛ー」みたいに、そこの違いだけでも面白いけど、その中にけんさんとか、ビートたけしさんも入れたりして。そういう本番でどんどん色んな人から、「これジェシー以外あり得なくない?」みたいなの聞いてから、「どんどん色んな人に観に来て欲しい」っていう気持ちになって。自分もやりながらここアドリブ出来るなとか、今日ゲストで誰が来てるから、そのゲストを弄ろうとか。良い意味で逆に福田さんが色々言ってくれてたら、あんまり自由に出来なかったから、そこは良かったかなって。自分らしさもあって精神も強くなるし。アドリブ、お客さんとの会話、あと皆んなを巻き込んでやるっていう。本当にすごいありがたいな、来てくれて嬉しいなぁって。

結局大千穐楽を迎えた時には、「日本にいる皆んながビートルジュースを見終わるまで、俺はビートルズジュースやり続けたい」って気持ちもありましたし。ここまでやって、ここで「違う人でも試してみようか」って上の人偉い人とかがなったら、多分もうやんないだろうし。でも「これジェシーしか出来ないよね」っていう考えの人が多くて、お客さんもファンの皆んなも関係者も。それでやり続けたいって。

ちょうど初日に向こうの作詞作曲さんとかも来て、「ジェシーがやりたいようにやっちゃえば良いのよ!」みたいな言ってくれたから、「それぐらい認められたのかなぁ?」みたいな。でも初日は初日で僕も緊張してたんで、後半の部分で観て欲しかったですね。多分全然違うし、全然のびのびやってると思うし。体の動きとかも自分の好きなジム・キャリーみたいとも言われるし。入れたというか、自然とそうなってたんだなって。それをビートルジュースが作り上げてくれたのもあるから。今後もやりたいなっていう気持ちなりましたね。最初の不安の部分から大変ですけどもちろん。

努力の賜物ですね。最初のそれだけ不安なところから、またやりたいと思えるとこまで持っていくことが出来たのは。

再演ってなかなかない中で、これはやっぱり皆んなに観て欲しいなって。普通に作品として面白いし。別に構えて観る必要もないし、なんかアトラクション乗ってるような、音楽も良いし。まだ観れてない人がいるって思うと凄い悔しいし。グッとモチベーションが上がって行っているなっていうのはありますね。

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ビートルジュース主演のジェシー(SixTONES)

また是非観たいという方はインターネットで見てても多いので…

そうなんですよ。

また機会があったら、期待しています!私も公演レポートを書かせて頂きましたが、観れば観るほど後半にいくにつれて、本当にジェシーさん以外想像出来ないなっていうのは凄く感じました。

逆に観てみてみたいのもあるんですよね、他の人のを。それはそれで面白いと思うけど、モノマネとか全部含めたらどうなんだろうって。普段褒めない人も人伝でですけど、「いやぁ、あれはジェシーしか出来ない」っていうのも聞いたりしたんで、それも嬉しいなって。

共演者の方のリアクションを見ているとアドリブなのかなと感じる箇所が多い印象でした。

台本は自分の勝手なあれで、アドリブとは書いてなかったんで、ただで遊べるなっていう。日替わりの部分決めようみたいな。やってる側も大変ですけど面白いじゃないですか。もちろん何回か来るお客さんいるだろうし、そういう人達にも「あ、いつも変えてんだ!」とか。「やって!」とは言われてないんですけど、福田さんが「気持ち悪く、入れられるところはもう入れちゃって!」みたいに言ってくれたんで。「じゃあ何でもやっていいんだ!」と思って。

引き出しても結構多く用意されてたんですか?

そうですね。前のシーンでこういう事言ってるからじゃここのシーンでもやろみたいな。

出演が決まった時に他のメンバーから応援の言葉などはありましたか?

(京本)大我に「ミュージカル決まった、ビートルジュース!」「おぉー!」みたいな。他の方にも、先輩にも言ったりしても、楽しみにしてましたよね。でもあまりにも先過ぎてね。「そうなんだ、おめでとう!」ぐらいですね、最初は。

まだ実感が?

その時はないですね。でも皆んな「もう一回観に行きたい」とかって言ってくれてるんで、メンバーも。それは嬉しいですね。中々もう一回に観に行きたいってならないじゃないですか。多分それはそのアドリブだったりとかもあるから色々。あそこをもう一回観たいとか、聴きたいとかそういうところに繋がったんですかね。

努力された結果ですね。

有難いです。

今回そうやって大変なご苦労をされて、凄い成功に繋げられたと思うのですが、今回のこの経験を今後のご自身のキャリアにどう活かされたいとか、新しく挑戦してみたいこと、発見などはあったりしましたか?

やっぱ今まで表現出来なかった部分を、このビートルジュースで表現出来たのは確かなんで、これを活かしてと言うか、これをやり続ける。だからと言って、他のミュージカルやろうっていう気持ちになれないと言うか。あまりにも今回が自由にやらせてもらったからこそ、これで違う硬いミュージカル出ちゃうと、多分ムズムズしちゃう。だったらまだ観られてない人の為に、観たい人の為にビートルジュースをやった方がなんか代表作と言うか、出来たらいいなと思いますね。こんなこと経験しちゃったら、他のをもう言葉選ばず言うと、つまらなくなっちゃうと思いますね、自分がやってって。本当巡り会えましたね、素敵な作品に。もちろん全部素敵だと思うんですけど、自分がやって嵌まったと言うか、役に。本番始まる前に皆んなで結構インフルエンザとかになって、本番出来んのかとか、途中公演なくなっちゃったりもあったりして。やっぱりやれるって嬉しいよねって。

あと周りの人たちが皆んな仲が良いし優しいので、そういう部分でも救われたりとか、優しい言葉をかけてくれたり。皆んなプロですし、上の方もやっぱりすごいですね。次の日からの対応とかもその日に対応出来ちゃうんで。海外ではスイング(代役)から決めるみたいなのを聞いたことがあって、スイングが一番色々対応していかなきゃいけないから、「うわぁスゲェ、対応してる!」みたいな。そこの世界にずっといられてる方々の中に俺がいきなり初めて行ったんで、皆んなに迷惑かけないようにって思って。でも僕で良かったなとは思ってますね。

公演はもう終わってしまいましたが、お気に入りのシーンや、ここを観ていてくれていたら嬉しいな、注目してくれていたら嬉しいな、という点を教えて下さい。

元々最初の方でアダムとリディアが一発目に歌う曲があるんですけど、ビートルジュース出てなかったんです。二人が(ビートルジュースを)見えてない設定なんですけど、僕がずっとふざけてやってたら、「あ、それやっちゃおう!」みたいな。「俺、休憩出来る時間ふざけちゃったから、出ることなっちゃった!」って。これで逆に俺が出ることなって良かったなと思うし、やりたい放題だし、そこは好きです。あるあるっちゃ、あるあるですよね。死んでる人が生きてる人にちょっかいして、生きてる人は気付かない、見えないみたいな。お客さんはその設定知ってるから、それを見て笑って。それをも元々無かったシーンを僕が作ったっていう。僕はそれで良かったなって。

”That Beautiful Sound”、二幕の最初にどんどんビートルジュースが出てくるのも好きですね。一回リハーサルの時に、ソファーの後ろから僕が出てきて「やー!」って言うのを、僕じゃない人にやらしてみようと思って。「ちょっとやって欲しいな」ってやったら、「え?誰だお前!」ってすぐバレて、「バレんのかい!」と思って(笑)馴染めるかなと思ったんですけど。そういう遊びもしたり。そこのパートも好きですね。

海外のファンの方にメッセージを頂けますか?

うちに来てくれたお偉いさんも福田さんの息子さんとご飯行ったらしくて。日本語でも海外だったら面白いねみたいな。海外で僕が英語でやるって言っても、それはそれで面白いんだろうけど、そっちにはそっちであるし。日本はこうなってるよっていうのを、観せるのはありだなと思いますし。日本語ちょっと分かる海外の人だったらね、面白いと思うし。そしたらモノマネもちょっと変えてみたりとか、歌声が変わったり、動きも多分違うと思うんで、そういう部分では観て欲しいとは思いますね。

ジェシーさんや、SixTONESさんの海外のファンの方々にメッセージはありますか。

コロナもあってなかなかのライブとかも含めて行けなかったから、YouTubeのフェスとかも元々あったんですけど、インドネシアの方で。今落ち着いてきたんで、海外飛んでちょっとしたイベントには出たいと思ってますけどね。CDは出してるので、こっちで。海外の人は聞けないから、その為にYouTubeでMVとかあるけど、いつかサブスクのiTunesとかで聞かせられるようになったら嬉しいですよね。

最後に伝えておきたいことはありますか。

「日本のビートルジュースと言えばジェシー」という風になるぐらい、やり続けられるのであればやりたいです。



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