News on your favorite shows, specials & more!

公演レポート: ディズニー·ブロードウェイ·ヒッツ FEAT. アラン·メンケン

"ディズニー·レジェンド"、京本大我(SixTONES)、ブロードウェイ·スターがオーケストラと共にディズニーの名曲で東京の夜を彩る

By: Aug. 24, 2023
公演レポート: ディズニー·ブロードウェイ·ヒッツ FEAT. アラン·メンケン  Image
Enter Your Email to Unlock This Article

Plus, get the best of BroadwayWorld delivered to your inbox, and unlimited access to our editorial content across the globe.




Existing user? Just click login.

2019年から3度目の開催となる「ディズニー·ブロードウェイ·ヒッツ」。今回は”ディズニー·レジェンド”で数々のディズニー楽曲の作曲家アラン·メンケン氏が参加。現役ブロードウェイ主役勢等、5名のブロードウェイ·スターも集結し、更に日本からは京本大我(SixTONES)が参戦。オーケストラと共にディズニーの名曲で東京の夜を彩った。

二部構成の本公演は、アラン氏のピアノ弾き語りで一幕目がスタート。一曲目に『アリ王子のお通り』(「アラジン」)を披露し、作詞を担当したハワード·アッシュマンの病室で作られた曲だと語った。続いて「リトル·マーメイド」、「美女と野獣」、「アラジン」等の名作中のヒット曲を、エピソードを交え次々に届けていった。「ポカホンタス」の『カラー·オブ·ザ·ウィンド』では、筆者の中でのディズニーの様々な思い出が蘇り思わず涙が。同様に泣いている観客も少なくはなかった。それぞれ、数えきれない程の思い入れが各々の楽曲があるのだろう。その作者が目の前で演奏しながら歌ってくれるのだから、涙を堪える方が難しいに違いない。

公演レポート: ディズニー·ブロードウェイ·ヒッツ FEAT. アラン·メンケン  Image
ブロードウェイ·オール·スター:(左から)カーラ、
マイケル、アシュリー、ジョシュ、キシー

ブロードウェイ·オール·スターによる『ひとりぼっちの晩餐会』(「美女と野獣」)の熱狂的なパフォーマンスで第二幕は始まり、会場は興奮に包まれた。キシー·シモンズジョシュ·ストリックランドの『美女と野獣』デュエットでは、ジョシュの美しい歌声が心に残った。その音色はまさにブロードウェイ主役級の証し。片やキシーは、『シャドウ·ランド』に置いて「ライオン·キング」のナラの力強くも切ない内面を、精到に表現した。セリフがなくとも、その情熱的な演技で感情が伝わってくるのが素晴らしい。『ストレンジャーズ·ライク·ミー』では、ジョシュの描写が驚異的だった。その声色と表現力によって、「ターザン」の彼がジャングルを駆け巡る情景が目に浮かぶ。同作、『ユール·ビー·イン·マイ·ハート』のアシュリー·ブラウンとジョシュのデュエットは、アシュリーのオペラ歌手のような伸びやかな声に魅了された。その後、アシュリーは『スーパーカリフラジリスティックエクスピアリドーシャス』で、「メリー·ポピンズ」オリジナルキャストとしての実力を発揮。イギリス英語への切り替えも見事だった。歌声に聞き入る一方、その高い表現力によって、表情だけでも十分に物語を味わえる。

マイケル·ジェームス·スコットが『アンダー·ザ·シー』を歌う姿は、楽しさと愉快さに満ち、会場中が笑顔と手拍子で溢れた。一転、『パート·オブ·ユア·ワールド』を披露するカーラ·リゼイには涙した。彼女の全身から「リトル·マーメイド」の16歳のアリエルの切なさを痛切に感じた。同じく「ノートルダムの鐘」より『サムデイ』では、キシーが観客の涙を誘っていた。彼女の瞳の奥に宿るうるうるとした輝きが、演技力の深さを物語る。

公演レポート: ディズニー·ブロードウェイ·ヒッツ FEAT. アラン·メンケン  Image
日本版ニュージーズ主演: 京本大我(SixTONES)(左)

ブロードウェイ·スターたちによる「ニュージーズ」ナンバーの大合唱は、それぞれ表現方法が異なるのにも関わらず、各々の伝え方が目覚ましい。同作の日本版ミュージカルの主演である京本大我氏(SixTONES)とジョシュの歌唱は、まるで1本の映画のクライマックスを目の前で観ているよう。京本氏があの若さでブロードウェイ俳優陣とステージに並ぶ姿には、感銘を受けた。

そして、ここからが最高潮。オールスターによる『レット·イット·ゴー~ありのままで~』は圧巻の豪華さで、その光景をただただ心に焼き付けたかった。声量、歌唱力、演技力、全てが最高レベルのアーティストの集大成。銀テープが舞い散る中、会場は拍手と歓声で揺れ幕を閉じた。

公演レポート: ディズニー·ブロードウェイ·ヒッツ FEAT. アラン·メンケン  Image
"ディズニー·レジェンド"アラン·メンケン(中央左)

ディズニー界で神様と呼ばれるほどの巨匠、アラン·メンケン氏による各曲の誕生秘話を交えた生演奏·生歌。本場ブロードウェイでも稀有な機会と言える、ブロードウェイ主役級俳優が集結し繰り広げられる圧倒的なパフォーマンス。生オーケストラで奏でられるディズニー名曲の数々。なんと贅沢なコンサート。毎曲後に湧き上がる熱狂的な声援と拍手、観客の涙がこの素晴らしい公演の満足度を明確に示していた。ディズニー·ブロードウェイ·ヒッツは、極上のパフォーマンスと高い満足度で観客の心を魅了した。



Comments

To post a comment, you must register and login.



Videos