ディズニー ミュージック & ファイヤーワークス 2024:ディズニーの名曲にのせて贈る、音楽と花火のエンターテイメントショー。日本公開から10周年を迎えた『アナと雪の女王』を中心に時代を超えて愛されるディズニー音楽の数々が、迫力ある花火とともに届けられる。日本で初めて音楽花火を制作したクリエイティブチームが、先端技術を用いて制作。数々の名曲が織りなす美しい旋律は1万を超える音色となり、花火を結びつけ夜空を彩る。11月30日まで山梨、鹿児島、茨城で開催予定。
幕を開けたのは、『美女と野獣』の「ひとりぼっちの晩餐会」。映画同様、シャンパンの泡が弾けるような華やかな花火が夜空を彩り、会場全体が華やかなムードに包まれた。次に披露されたのは、『ライオン・キング』の「王様になるのが待ちきれない」。サバンナを思わせる大地の色合いの花火と、キリンの長い首を連想させる虎の尾の形の花火が空を飾り、観客の目を引きつける。
『モアナと伝説の海』の「どこまでも ~How Far I'll Go~」では、海を表す美しい青い花火と照明が夜空を演出。モアナが踏み出す力強い一歩を象徴する大きな花火が、大サビとともに空高く打ち上げられた。歌詞の深みと花火の美しさが心に響き、涙を誘う感動的なシーンである。
一際印象的だったのは、『パイレーツ・オブ・カリビアン』の楽曲に合わせて打ち上げられた、真っ赤な花火の大連発。まるで銃撃戦に巻き込まれたかのような激しい破裂音が響き渡り、観客席からは驚きと歓声が上がった。このシーンの臨場感は格別で、映画の世界に飛び込んだような体験を味わった。
その後、物語は『アラジン』の「ホール・ニュー・ワールド」へと移り、激しいアクションから穏やかなロマンスへと転じた。青いアラジンと赤いジャスミンを表すかのような花火が、空高く舞い上がり、魔法の絨毯に乗った二人が飛び立つ姿を想起させた。前曲からのギャップが一層このシーンを引き立てる。
特に感動的だったのは、東京ディズニーシーの新テーマポート”ファンタジースプリングス”のイメージソング、「Journey to Fantasy Springs」。真っ白と緑の花火が絶え間なく空を飾り、新たな冒険とファンタジースプリングスへの期待感を象徴していた。『リトル・マーメイド』の「パート・オブ・ユア・ワールド」は、特に楽曲が心に響く。豊原江理佳の切ない美声、陸への憧れを抱き上がっていくアリエルのような花火と、水色の虎の尾の花火が波のように空を舞い、観客の心を釘付けにした。
クライマックスの「レット・イット・ゴー」(『アナと雪の女王』)も、特に印象深い一幕だ。エルサの魔法を象徴するかのように、白と青の花火が空高く打ち上がる。大サビの乱れ打ちは夜空を昼間のように明るく照らし、残雪のように舞い落ちる火の粉が、観客の心を包み込んだ。
総じて、ディズニー ミュージック & ファイヤーワークス 2024は、まさに花火と音楽が織りなす壮大なショーであった。9月21日に万博記念公園で行われた初日公演には、約22,000人の観客が集まり、夜空に打ち上げられる花火とディズニーの名曲が見事にシンクロする光景に酔いしれた。昨年よりもパワーアップした虎の尾の花火や、曲との完璧なタイミングでのシンクロにより、ディズニーの物語の世界観が見事に表現されいた。この夢のような一夜は、11月30日まで全国各地で開催され、多くの観客に魔法のひとときを届けることだろう。
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[©Disney 写真:中河原理英 / 岸田哲平]
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