世界レベルのフィギュア・スケートで再現されるディズニーの世界
ディズニー·オン·アイス “Find Your Gift”:今年のディズニー・オン・アイスではミッキーマウスたちが、「塔の上のラプンツェル」「美女と野獣」「リトル・マーメイド」など、愛されるディズニー作品の世界へ導く。満天に広がるランタンのもと、灯りに秘められた真実を知るのは長い髪のラプンツェル。聡明で美しいベルは心に孤独を抱えながらも自分の輝きを信じ、野獣と出会う。陸の世界に憧れるアリエルは、人間の王子エリックと出会い恋に落ちる。初登場「ミラベルと魔法だらけの家」では、リズミカルな楽曲に乗せ、マドリガル家が個性豊かな"魔法のギフト"を披露。世界レベルのスケーティングに、ディズニーの名曲、華やかな衣装、色鮮やかな照明が美しく融合し、心にいつまでも残る体験をお届けている。
開演前から会場にはディズニーソングが流れ、ディズニーコスチュームに身を包んだ子供たちがその雰囲気を楽しむ姿が見られた。オープニングではミッキーとミニーが登場。会場の隅々にまで手を振って挨拶し、観客を温かく迎え入れた。
まず、「リトル·マーメイド」のセクションでは、セバスチャンが登場し、アリエルとフランダーが観客の期待を一気に引き上げた。アリエルが『パート·オブ·ユア·ワールド』に合わせ、3人のスケーターにリフトされて海中を泳ぐように優雅に演じるシーンは、圧巻。続く『アンダー·ザ·シー』では、タツノオトシゴやヒトデ、カラフルな魚たちに扮したスケーターたちが、海の生き物たちの生命力を表現し、鮮やかな衣装と笑顔が会場をワクワクさせた。人間になったアリエルがロープで美しく舞い上がる場面や、エリック王子とのロマンティックな『キス·ザ·ガール』のシーンも見逃せない。
続いて、「モアナと伝説の海」のコーナーでは、観客からの「モアナー!」という呼び声に応えて、モアナが船に乗って登場。彼女とマウイによる『俺のおかげさ』のパフォーマンスでは、モアナの逞しさが氷上で力強く表現され、観客を魅了した。
「塔の上のラプンツェル」では、夜空に舞うランタンが印象的なシーンが再現され、ラプンツェルの『自由への扉(リプライズ2)』での軽やかな踊りは、彼女の喜びがあふれ出るように観客に伝わってきた。さらに、ラプンツェルとユージーンがランタンの灯りの下で美しく踊るシーンは、まさに名シーンの再現であった。
「美女と野獣」では、ガストンとルフゥのコミカルなやり取りや、ガストンのパワフルな滑りが見所であった。また、橋のプロップスを駆使した『朝の風景』では、フランスの街並みが美しく表現され、観客をその世界へ引き込んだ。ベルと野獣による『愛の芽生え』のパフォーマンスは、二人の愛の深まりが感じられる美しい演技であった。最後にはガストンが野獣を刺し屋根から落下するシーンも原作同様に忠実に再現され、観客を驚かせた。
雪が降る中で始まった「アナと雪の女王」は、感動的な一幕となった。オラフの『あこがれの夏』では、サングラスをかけた蝶や蜂、花が楽しげに踊り、その繊細な衣装とパフォーマンスが観客の心を躍らせた。また、『レット·イット·ゴー~ありのままで~』では、エルサの早着替えが見事で、映画でお馴染みの振り付けに合わせて自由を求める彼女の滑りが際立つ。アナとエルサのシンクロしたパフォーマンスは、姉妹の絆の深さを美しく表現していた。
フィナーレでは、ミッキーやミニー、プリンセスやプリンスたちが全員登場し、氷上を華やかに彩った。各キャラクターを象徴するパフォーマンスや客席への細やかなアイコンタクトでファンを沸かせ、会場は熱気に包まれた。
ディズニー·オン·アイス “Find Your Gift”は、ディズニーの名曲や華やかな衣装、色鮮やかな照明が世界レベルのスケーティングと見事に融合し、観客に心に残る夏の思い出を提供した。さらに、『ミラベルと魔法だらけの家』でのイザベラが花のブランコに乗って頭上から降りてくるシーンなど、多岐にわたる演出が観客を魅了した。絶えない歓声と拍手が生み出す一体感は、家族で楽しむ夏のイベントとして最適であり、多くの人々に喜びを与えたことは間違いない。
Photo Credit :[©Disney]
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