NAKED桜まつり:50品種約300本もの桜が咲き誇る二条城で、観て、聞いて、体験して、食べて、飲んで楽しむアートなエンタメお花見。クリエイティブカンパニーNAKED, INC.(ネイキッド)がプロデュースの、京都でも有数の桜スポットである二条城で夜桜を楽しめる。夜桜ライトアップや重要文化財・唐門での桜のプロジェクションマッピング、国宝・二の丸御殿内を飾る狩野派の障壁画をモチーフとしたデジタルアートなど、二条城ならではの桜まつり。加えて、二条城屈指の桜スポットで軽食を楽しめるプレミアムプランでは、殺陣や侍のスペシャルおもてなしショーと、徳川慶喜との記念撮影も用意されている。
入口を進んで行くと、重要文化財である唐門に投影された『桜囃子(さくらばやし)』のプロジェクションマッピングが待ち構えていた。歴史ある唐門の迫力と、春らしい彩りの照明のバランスが素晴らしい。力強い和太鼓、笛の音色が芸術を一層引き立てる。桜吹雪とともに唐門を飾る彫刻の鶴や唐獅子、龍などが現れ、壮大な景観が訪れる人々を迎え入れた。クライマックスの目の前いっぱいに広がる桜の海は、圧巻。辺り一面が一気に桜色に染まるその景色は、ここでしか観れない絶好の映えスポット。小鳥の囀りも聞こえ、春の訪れを体感する。
次のマッピングショーに向かう道中では、桜の花びら模様が城壁一面を彩りライトアップ。ひらひらと舞う桜吹雪をイメージしたライトが足元を照らし、桜の園へと導く。
アロマの香りに誘われ内堀へ進むと、プロジェクションマッピングショー『桜月夜絵図(さくらづきよえず)』が観客を魅了していた。多種多様な桜や日本絵画最大の画派・狩野派が描いた黄金の障壁画が、全長約140mのお堀を華やかに照らす。ぱぁっと、ふわっと、順に開花していく薄ピンクの桜。白い桜も美しく咲いては乱れ散る。唐門とは違い笛が主役の音楽が、儚くも穏やかな桜を表していた。二条城のおもてなし精神が込められた桜芸術のあまりの美しさに、寒さを忘れ釘付けになる。
順路を追うと、色とりどりの淡いライトに照らされた東屋が見えてきた。プレミアムチケットに付属しているこちらのプレミアムお花見エリアでは、二条城の桜を特等席で堪能出来るほか、殺陣などのパフォーマンスも楽しめる。
席に着くと徳川慶喜がそれぞれの席に挨拶に回っていた。海外からの観客には翻訳機”ポケトーク”を駆使し、話しかける。ゲストに刀を持たせてくれて、一緒に写真撮影も。セットに付いてくる抹茶と和菓子、桜レモネードとドーナツも届き、お花見感が増す。ライトアップされた桜を眺めながら美食を頂く、優雅なひと時。
徳川将軍が再び登場すると、何やら物々しい雰囲気に。突如、茂みから飛び出した忍者が徳川に襲いかかる。桜の木の下、観客の目の前で繰り広げられる殺陣。城内という最適の舞台での時代劇さながらのパフォーマンスに、立ち上がったり前のめりで夢中になるオーディエンス。二条城、桜に囲まれ繰り広げられる迫真の立ち回りに拍手が沸いた。
贅沢なおもてなしショーの後も、ライトアップされた二条城の庭園を思う存分満喫。城内屈指の桜並木で幻想的な清流園のライトアップ『桜花爛漫(おうからんまん)』に囲まれ、霧がかかった門をくぐると、満開の桜が台所前庭を彩る。城壁いっぱいに桜の宴を描いたプロジェクションマッピングと合間い、太く凛々しい桜の美しさはフィナーレに相応しい。
自然の美しさ、華やかな香りと歴史の重みに包まれながら、桜の儚さに始終うっとりとさせられる。特に唐門や内堀を彩るプロジェクションマッピングは、二条城の歴史的な建造物と自然景観が見事に活かされている。NAKED桜まつり2024 世界遺産・二条城は、桜・二条城・テクノロジーの融合で、来場客に唯一無二の体験を届けていた。
Photo Credit: [©naked Inc./ Ayaka Ozaki]
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